【マーケティング論02】マーケティング戦略に効果的な手法〜ドメイン・差別化・SWOT編〜

みなさんこんにちは!1期生総務の椎名奏です。

今回はマーケティング論反転授業の第2回の内容をお話させていただきたいと思います!(マーケティング論反転授業とは:古川先生のオンデマンド授業から学び、その内容を自分の言葉で噛み砕いてゼミ生に共有する授業です。春学期に1期生の授業で実施しました。)

第2回の今回は、前回の「マーケティングとはそもそも何なのか」という内容を踏まえ、マーケティングにおける基本的な枠組みを紹介していきます💪🏻

具体例を踏まえてご紹介していきますので、少しでもイメージを持っていただけたら幸いです🍀

目次

  • マーケティング戦略設定の流れ
  • 「ドメイン」とは
  • 差別化と市場創造
  • SWOT分析

マーケティング戦略設定の流れ

日々よく耳にする「マーケティング」という言葉。なんとなく言葉の意味はわかるけど企業でどう生かされているのかイマイチわからない…って方も多いのではないでしょうか?

実は企業におけるマーケティング戦略決定にはベースとなる流れが存在するんです。それがこちら↓

企業はマーケティング戦略を練るにあたって、企業要因製品/産業要因環境要因を検討していきます。言い換えれば、自社の製品やサービスを市場に導入するにあたって、「自社ならではの強みはなんなのか。」「最近どんな競合が存在するのか。」といった内部環境・外部環境を明確にしていくんです。同時に3C検証を行うこともありますが、こちらも自社・競合・顧客をそれぞれの側面から洗い出す手法の一つですね。企業はこのようにさまざまな側面から市場を観察し、最終的にマーケティング・プログラムを決定していくのです!

マーケティング論反転授業第2回の今回はその中でも企業要因のドメインと差別化、製品/産業要因のSWOT検証についてご紹介していきます!

「ドメイン」とは

ドメインとは、企業経営において「企業の活動領域」を意味するものです。主にどの分野で、その企業が活動するのかを明らかにしたものなんです。ちなみに、「企業ドメイン」は企業が活動する領域、「事業ドメイン」は事業ごとに活動する領域のことを指します。

ここでアメリカの鉄道産業の事例をお話ししたいと思います🚞

アメリカでは1960年代後半から鉄道が移動手段として急速に普及し、鉄道産業を担う企業は大盛況を迎えました。しかし、このまま市場を席巻するかと思われた矢先、競合に負け衰退してしまったんです…

衰退の理由は「ドメイン」の狭さにありました。皆さんもご存知の通り、1970年代以降アメリカでは自動車や飛行機など、鉄道以外の輸送手段が急速に普及していきました。ドメインを「鉄道」のみに設定していた企業は輸送を担う競合他社に次々と追い抜かされ、市場からの撤退を余儀なくされました。ドメインを「輸送業者」としていたら、他の輸送手段の開拓や市場参入ができたかもしれません。

このように、ドメインの設定は企業の独自性や発展の上で非常に重要なのです!!

差別化と市場創造

企業が市場で勝ち抜いていくためには、他社との差別化も鍵になってきます。

差別化とは、他社や他製品とは異なるポイントを見つけ出し、積極的にその点を打ち出すことを意味します。全ての企業が環境だけを見てニーズを追っていると、どの企業も似たようなものが出てきてしまい、結果的に何も売れなくなってしまう状況が出来上がってしまいます。マーケティングは市場のニーズに対応しながらも、一方ではニーズや市場を創り出す役割も担っており、他社で真似できない差別化要素を生み出すヒントにもなりうるのです!

ここで、実際にニーズを生み出している事例をご紹介します。それが流行色の決定です⭐️

よくテレビやSNSなどで「今年のトレンドは〇〇色!」という言葉を見かけませんか?そのトレンド、実は意図的に作り出しているんです!

毎年、流行色はアメリカのPANTONE社や国際流行色委員会によって決められています。ここで決められた色を元にアパレルブランドがコレクションを発表し、トレンドカラーとして私たちの元に普及していくんです!

例えば、PANTONE社は2024年春夏の色を「ピーチファズ」と発表しました🍑

引用:https://www.vogue.co.jp/article/pantone-2024-color-of-the-year-peach-fuzz

これを受けて、各国のアパレルブランドが2024SSコレクションにてピーチファズを取り入れたファッションを発表しました。

引用:https://www.vogue.co.jp/article/pantone-2024-color-of-the-year-peach-fuzz

このように、マーケティングにはニーズに応える環境適応と、ニーズを作り出す市場創造の二つの側面があるんです!

SWOT検証とは

ここまで、企業要因としての「ドメイン」と「差別化」についてお話ししてきました。最後に、製品/産業要因を明らかにするにあたってとっても便利なSWOT検証についてお話ししていきます!

SWOT検証とは、自社の内部環境と自社を取り巻く外部環境を分析する枠組みのことを指します。内部環境としての強みと弱み、外部環境としての機会と脅威をそれぞれ検討し、自社が置かれている環境への理解を深めるというのが狙いです。また、強み・弱み・機会・脅威をうまく組み合わせて戦略を練っていくこともできます。

企業では、SWOT検証に以下のような図を用いることが一般的です↓

企業はこのような枠組みを用いながら日々自社の市場価値を上げるべく活動しているわけです!✨

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はマーケティング戦略の決定において効果的な手法や枠組みをいくつかご紹介させていただきました!

マーケティングって実際何?という疑問が少しでも解消されていたらとても嬉しいです!✨

次回もお楽しみに〜!!