みなさん、こんにちは!古川ゼミ1期生の杉江蒼です!今日は、マーケティング論反転授業の第4回の内容についてご説明させていただきます!(マーケティング論反転授業とは:古川先生のオンデマンド授業から学んだ内容を、自分の言葉を噛み砕きゼミ生に共有する授業です。今回は特別にブログで発信しております^^)第3回までの内容やこれから発信される内容もぜひ一緒に学んでいきましょう!
今回のテーマは、近年注目されている「4A」がなぜ必要とされているのかを中心にお話ししていきます!
前回の復習
今回の内容に入る前に第3回の復習です!前回学んだ4Aとはどのようなものだったか覚えていますでしょうか🙋♂️今回のお話の中心となるものなので今一度確認しておきましょう!!
4Aフレームワークは、消費者視点から価値を創造するためのマーケティング戦略であり、次の4つの要素に基づいています。
- Acceptability(受容性):製品が顧客のニーズや期待に合致しているか。
- Accessibility(入手しやすさ):製品が顧客にとって購入しやすいか。
- Awareness(認知度):製品やサービスがどれだけ顧客に知られているか。
- Affordability(支払い意思):顧客がその製品を購入する意思と経済的余裕があるか。
4Aどう活用するのか問題
4Aについての復習が完了したところで思った方もいるのではないでしょうか!
「これどうやって使うん???本当に必要なの?」
僕は初めて学んだ時そうでした!みなさんが一度は耳にしたことのある4Pについても意味は知っていてもどのように活用するべきフレームワークなのかを知っている人は意外と多いのではないでしょうか…?
4Aが必要とされる理由を簡潔にお答えすると、
「プロダクトライフサイクルがあるから」です!また、このプロダクトサイクルと併せて活用することでより効果的なマーケティング戦略を実現することができます!
みなさんこのような図を目にしたことはないでしょうか?
これがプロダクトサイクルです!プロダクトライフサイクルを簡単に説明すると「製品製品・サービスにはライフサイクルがあり、時間の経過とともい売上や利益が変動していく」という考え方です!
つまり、その製品に最適なマーケティング戦略は時期で異なるのです!そこで消費者の需要の変化を的確に捉え、それぞれに適したマーケティングは4Aのうちどれなのか…といった感じで使うものなのです!
説明よりも実際に考えていただいた方が身につくと思うのでいきなりクイズです!!!!!
4Aを実践しよう!
それでは先ほどの4Aをそれぞれどこで使うべきか一緒に考えていきましょう!
Q1.オレンジの部分では4Aのどの部分を集中的に行うべきだろうか?
出典:https://sony-startup-acceleration-program.com/article808.html
Q1の答えは…
AcceptabilityとAwarenessです!
導入期においては、製品の市場浸透が求められます。これを実現するためには消費者に商品を認知してもらうことや彼らのニーズやインサイトを捉えた商品開発を行うことが求められるのではないでしょうか!そのため、さまざまなマーケティング戦略(4A)がある中でも、特にAcceptabilityとAwarenessに集中するべきであると考えることができます!
いかがでしたでしょうか!このように4Aを適切に活用することでプロダクトライフサイクルを長寿化させることが実現できるようになります!!
しかし、今回の回答はあくまで一例です!どのタイミングで、4Aのどの部分にリソースを割くべきなのかは、顧客や生活者により異なると思います。そのため、みなさんがしっかりと見て考えるべきだと個人的には思います!今回のクイズでは使い方を知っていただけたら幸いです!ぜひ成熟期など別のタイミングについても考えてみてください!
成熟期・飽和期の価格競争どうするのか問題
先ほどのプロダクトライフサイクルで個人的に施策が難しいと感じる部分に成熟期や飽和期があります。このタイミングでは売上低下を回避するために、新規顧客の開拓が求められるます。そのため、まずは新たな顧客に製品をトライしてもらうために、Affordability(低価格化等)が行われることがあります。しかしこの施策により価格を下げることで価格競争に巻き込まれたり、コモディティ化し、収益性が悪化する可能性も考えられます!では、どのように価格競争を回避すれば良いのでしょうか?
価格競争に巻き込まれないために
簡潔に答えれば、「外的参照価格の影響を低減させるor内的参照価格にアプローチすることで、高価格でも購入したい!と思わせる」ことが大切です!
「ちょっと待て、内的参照価格ってなんぞや!」と思ったそこのあなた!安心してください!ちゃんとご説明します!内的参照価格とは自身の内側から形成される判断基準です(例:スキー場だからカレーがこの値段でも仕方ない!)。また、外部情報から形成される判断基準を外的参照価格と言います(例:Aの方がBの商品より安いからAを買う!)。
なので「〇〇だから仕方ない!〇〇なら間違いない!」と思ってもらえるような価格戦略が必要になるのです!具体的には価格戦略には次のようなものがあります!
1. 価格ライニング
価格帯を複数用意することで、消費者がそれぞれの価格帯で選べる選択肢を提供します。この方法は、消費者に幅広いオプションを提示しながら、外的な価格要因からの影響を低減するのに役立ちます。
2. 端数価格
3000円の商品を2980円のように端数で設定することによって、消費者に「お得感」を与える戦略です。価格が僅かに下がることで、実質的な違いはなくても心理的な満足感を提供します。
3. 威光価格
高価格で提供し、製品の品質やステータスを強調する手法です。この戦略は、特にブランド価値が強い商品や高級品に適しています。価格が高いほど消費者に「高品質である」と感じさせることができます。
4. キャプティブ価格
基本の商品を低価格で提供し、付属品や関連商品で利益を得る戦略です。たとえば、プリンター本体を安価で販売し、インクなどの消耗品で利益を回収するようなモデルがこれに該当します。
5. 抱き合わせ価格
複数の商品をセットで販売し、消費者に「お得感」を提供する戦略です。たとえば、シャンプーとコンディショナーをセットで販売することで、単品で購入するよりも割安に感じさせます。
まとめ
いかがでしたでしょうか!かなり分量が多くなってしまいましたが、みなさんの学びにつながっていれば幸いです!ぜひ、前回までのマーケティング論や今後のマーケティング論も併せて読みながら、マーケティングマスターを目指しましょう!