【マーケティング論06】広告戦略②

皆さんこんにちは、1期生ゼミ長の佐々木琴葉です!

第6弾となる今回のマーケティング論のテーマは、広告戦略パート2です!

【目次】

広告の役割

認知広告と説得広告

機能性訴求からの脱却

一回性と真正性広告

広告の役割

突然ですが、皆さん私達が普段見ている広告ができるまでどのような過程があるかご存じですか?

広告主から直接私達の元へ届くのではなく、広告代理店や広告欄を提供する媒体を介して広告は発信されています(下の図を参照ください)。

魅力的な広告のクリエイティブを作成する専門家、多くの視聴者を引き付けるコンテンツをもつ専門家など、各分野のプロフェッショナルが力を入れて広告は作られています

広告のもつ影響力は大きく、一回の広告でも多くの人の消費行動に影響を与えます

その代表例に、アメリカのプロアメフト優勝決定戦であるSuperbowlのハーフタイムショーがあります。過去にはレディー・ガガやブルーノ・マーズなどがステージで歌いました。

2023年のハーフタイムショー​ではリアーナが出演し、視聴者数は1億1,870万人で歴代1位、テレビ史上の歴代視聴者数でも第2位という注目度の高いステージです。出演当日は世界中で約5,400万人が再生​、出演前後での楽曲再生の伸びは240%​、ダウンロードは560%の伸びとなりました!

このように一つのアクションで大きな影響を与えることがあるのです。

 

商品を知ってもらい(認知)、商品を選んでもらう(説得)ために​情報を伝達する役割を担っている。

テレビや新聞などのマスメディアに掲載することにより、​消費者に安心感を持たらすことができる。

消費者にポジティブな態度を形成してもらい、購買行動に繋げる。

消費者がその商品を選んでくれるようにするためには、その企業ブランドや商品ブランド(パーソナリティ)を好きになってもらうことが必要。

認知広告と説得広告

広告には、種類があり消費者の段階によって広告の目的が異なります。

商品・サービス等の存在を知ってもらうための「認知広告」と商品・サービスの良さを知ってもらう「説得広告」があります。

認知広告は、商品や企業の存在について知ってもらうためなので、まずは存在や販売時期・場所などを知らせます。認知広告の例として、Appleが2007年に発表した広告があるのでぜひ見てみてください。(https://youtu.be/MicECONdno0?si=JqlJFWjAPL8EQCPt)​

一方で認知広告は、お客様の「買いたい!」という気持ちを大きくさせるための広告であり直接、商品の販売を狙ったものになります。そのため、直接、商品の販売を狙った広告が多いです。こちらの例では、Appleが2023年に発表したiPhone15の広告があります。(https://youtu.be/XHTrLYShBRQ?si=NpnL1SdlsYA7bh1_​)

機能性訴求からの脱却

ここで皆さん、都心の風景を思い浮かべてください。下の画像にある渋谷ように、街には見渡す限りの広告に溢れています。ただ、似たり寄ったりの広告では​人の心は打つことはできません

情報が羅列している機能性訴求の広告が大量生産されることで、消費者は作りこまれたものへの飽きや広告への疑心感増加となってしまい、広告の効果が低くなっています。また、インターネットとSNSの発展により機能性訴求の広告がさらに無視される傾向に​変化しています。

 

一回性と真正性広告

また、広告の種類には、そこでただ一度だけ行われる内容を対象にした「一回性広告」と、お金で雇われたわけではない出演者が登場しホンモノの反応を捉えた「真正性広告」があります。

一回性広告では、一発勝負で撮影することで、ライブ感を作りだし、それが人の心をつかみます。

真正性広告では、一般の人を巻き込む仕掛けを考えることが肝要となります。

まとめ

今回は、前回に引き続き広告戦略についてを取り上げました。

広告といっても多様な種類があり、その役割も時代等の背景によって変わることがお伝えできていれば嬉しいです。

広告を作ることとなった際には、その広告でどのような結果をもたらしたいのかといった観点をもっていただければと思います!

次回のマーケティング論07もお楽しみに♪